<  2010年 07月   >
  • 西荻窪 「珈琲館」散歩
    [ 2010-07-15 10:51 ]
  • 「つけめん若葉」 で坦々麺(吉祥寺ハモニカ横丁)
    [ 2010-07-12 18:00 ]
  • 鴨志田 穣 「酔いがさめたら、うちに帰ろう」
    [ 2010-07-10 00:12 ]
  • Sony Ericsson 携帯 W42S
    [ 2010-07-09 00:36 ]
  • オレンジテラ 吉祥寺レンガ館モール店
    [ 2010-07-08 00:05 ]
  • 東伏見駅前の珈風絵へ (西東京市)
    [ 2010-07-07 00:42 ]
  • 松浦 寿輝 「花腐し」
    [ 2010-07-06 00:42 ]
  • カルディコーヒーファームの St.Jhon’s Wort
    [ 2010-07-05 00:08 ]
  • a la campagne マルイ吉祥寺店
    [ 2010-07-04 00:00 ]
  • CAFE 西三条通り (吉祥寺)
    [ 2010-07-03 01:23 ]
西荻窪 「珈琲館」散歩
各地で大雨の被害が出ている。
今のところ 晴れているのは、東京だけのようだ。
そんな梅雨の晴れ間に、吉祥寺から一駅だけ電車に乗って西荻窪へ。
サイクリングでも、気持ちの良い距離だ。

駅前の銀行で用事を済ませた後、駅の南口付近を少し歩いてみる。
西荻窪は、東京23区内の杉並区だが、
隣の吉祥寺と違い、まだまだ古くからの商店街に活気がある。
昭和20、30年代、もしかしたら戦前の建築?と思わせるような古い建物も、
いくつか点在している。


















エプロン姿のカワイイ はんこ屋さんの店番のおじいちゃん。
もう相当なお年のようだ。勝手に写真掲載させていただきました。ごめんなさい。



やはり古くからご商売していると思われる めがね屋さん。
店頭には、古い置時計が何点か並べられている。
アンティークというより、古道具という言葉が似つかわしい。
子どもの頃、祖父母の家の応接間にあったような置時計だ。

西荻窪界隈には、古道具やアンティークを扱うお店がとても多い。
西荻窪、荻窪、阿佐ヶ谷など中央線沿線の一帯は、吉祥寺と同じく、
関東大震災以降、急速に住宅地として発展し始めた。
が、荻窪、西荻窪の辺りには、それ以前から、
高級将校や軍関係の実力者、更には政治家などの別邸が数多く存在していた。
それらの邸宅が解体されると、たくさんの掘り出し物が出て来るため、
古道具やアンティークの店舗が集まっているのだと言われる。

今日はあまり時間がなく、掘り出し物を見て歩くことは出来なかったが、
やはり駅南口近く、西友西荻窪店の近くにこんな看板を。  






以前は確かに吉祥寺にもあったと思われるが、いつの間にかなくなってしまった。
珈琲館」である。
株式会社「珈琲館」としての初出店は、1970年。
多くのカフェが乱立する今も、当時の喫茶店の雰囲気が残されている。
ここ西荻窪店では、静かにモーツァルトやシューベルトのピアノ曲が流れ、
年輩の寡黙なマスターが丁寧に珈琲を淹れてくれる。

そう、「珈琲館」の炭火珈琲は、アイスも本格的でおいしいのだ。

セットで、珈琲館ハウスサンドを注文してランチにした。
厚切りのトーストしたパンに、ローストチキン、卵、トマトなど盛りだくさんの具がサンドされている。
おそらくカロリーは高いのだろうけれど、昔は良く食べたものだった。
何故か私の場合、このサンドウィッチは食欲がなくても食べられた。
そのせいか、水道橋店、大岡山店、下北沢店などなど…、
「珈琲館」のお店には、せつない記憶が残っている。

小さなガラスのカップに入ったサラダには、なつかしいリンゴ風味のドレッシングがかかっている。
これで800円なのだから、吉祥寺にも戻って来てほしい。

時間を見つけて、またゆっくり歩いてみたい西荻窪の街。
by mybookcafe | 2010-07-15 10:51 | 東京散歩
「つけめん若葉」 で坦々麺(吉祥寺ハモニカ横丁)
ああ、「騎兵隊内閣」…。
日本を洗濯する人は、やっぱり、あの人?

さて、さて、少し時間を遡って、昨日選挙に行く前のこと。
スーパーで売っている レトルトの冷やし坦々麺 を作って食べた。
一応、キュウリを細く切って、ゴーヤの塩もみも添えて…。
う~ん、今ひとつ盛り上がらない味だった。
…で、おいしい 坦々麺が食べたいな、食べたいなと思って歩いていたら、引き寄せられた。
     


















吉祥寺駅北口アトレの向かいに、迷路のように広がる ハモニカ横丁の一角、
つけめん若葉」である。

店名どおり、つけめんのお店だが、「夏期限定 冷やし坦々麺 850円」の貼り紙が…。
思うにならない世の中だが、念じれば通じることもあるんだとちょっと感動。
週末やランチ時は行列のできる人気店だが、
雨の強くなって来た夕方、すんなりと店内に入る。
ここは、同じハモニカ横丁の筋違いにある「まぐろのなかだ屋」の姉妹店とか。

カウンター席のみ、シンプルな内装。確かに「まぐろのなかだ屋」に良く似ている。
戦後すぐ、いわゆる「闇市」として発展してきたハモニカ横丁は、
昭和50年代(まだまだ私がうら若かった頃)になっても、
とても女性が一人でフラッと入れるような雰囲気の店はなかったように記憶している。
最近はすっかりコギレイになって、おしゃれな感じの店も増えた。

迷わず、注文した 冷やし坦々麺。
ワッ! きれいだ。

写真を撮る前にちょっとお箸で崩してしまったが、
最初出てきた時は、大きなケーキみたいにきれいだった。
赤いのは、唐辛子。青いのは、ほうれん草かな。

食べ始めると、そんなに辛くは感じない。
で、せっせと食べていると、段々辛味が増してくる感じだが、
ちょっとピリピリと舌に刺激が来る程度。
「み、み、みず(水)のお代わりください」という程ではないから、
真の辛いもの好きには物足りないかな。

でも、おいしかったです。ご馳走さま。
それほどの坦々麺ラバーではないけれど、夏の間、坦々麺はここに食べに来よう。

また、世の中が大きく揺れることを暗示するような 雨と風。
のん気に坦々麺のことを考えている 愚かな私。
とりあえずは、こんなのんびりした生活ができることに感謝、感謝。
先のことは、わからないけれど…。




by mybookcafe | 2010-07-12 18:00 | 吉祥寺カフェ・グルメ
鴨志田 穣 「酔いがさめたら、うちに帰ろう」

酔いがさめたら、うちに帰ろう。

鴨志田 穣 / スターツ出版

2006年11月初版発行。

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「毎日かあさん」で有名な漫画家 西原理恵子さんは、正真正銘の吉祥寺人である。
TVでお馴染みのつぶらな瞳、ふくよかなお顔で駅前のサンロードを闊歩していらっしゃるのを、
見かけた人も多いことだろう。
が、西原さんは漫画家としての顔だけでなく、
重篤なアルコール依存症の夫を抱えていた妻(家族)としての顔も持っている。

その西原さんの夫が、この本の著者 鴨志田 穣氏である。
戦場カメラマンとして世界各地を駆け回り、西原さんともアマゾン(南米の)で知り合って結婚した。
その後、一男一女をもうけるのだが、連日の深酒で仕事も家庭生活もままならず、
妻子とは別れて母親の住むマンションに転がり込んでいる。
ともかく、ちょっとやそっとの飲み方ではない。
食道静脈瘤破裂で大量の血を吐き、救急車で病院に担ぎ込まれる。
生死の境をさまよったあげくに一命を取り止め、
次、酒飲んだら本当に死にますよ」と医者から告げられても、
退院して一週間もするとまた朝から飲み出し、同じことの繰り返しになる。
それでいて酔いがさめると、叫び出したくなるほど反省しているのだと言う。
別れて暮らす妻や子どもたちのことも恋しくてしかたがないのだから、更に救いがない。

が、気の毒でならないのはいっしょに暮らすおかあさんである。
鴨志田氏は1964年の生まれというから、 この物語の中ではもう40代になっているはずだ。
いくら実の母子とはいえ、老いを迎えつつある身体で何度も救急車を呼び、
前後不覚の息子の手を握って、涙ながらに「大丈夫だから」と手を握って励ますのだ。

以下、本文からの引用です。

「酒飲んでんのわかってんだろ、文句があるならはっきり言えよ」
「もうあんたに何を言っても無駄よ。彼女が、二人のこどもがかわいそうだと思わないの。
働きもしないで、一言目には仕事って言うけれど近頃、机に向かっている姿、見たことないわよ」
「うるせえや」 捨てセリフを吐いてまた布団にもぐりこむ。
~~(中略)~~
母はかならずどこかへ出かけ、いなくなっている。その後はぶっ倒れるまで飲みつづけていた。
そのつけが吐血、入院なのだ。


いせ屋に行ってウーロンハイ
などという言葉から、鴨志田さんとおかあさんも西原さん母子が住む吉祥寺に暮らしていたことがわかる。おかあさんがどんな思いで、この吉祥寺の街を歩いていらしたかと思うとやはり、胸が詰まる。

10回にも及ぶ吐血のすえ、ようやくアルコール依存症の本格的な治療を受けることになる。
この作品の大半は、精神病院のアルコール病棟での入院体験が軸になっている。
病棟では依存症回復のための授業プログラムの一環として、
患者たちで自治会が運営されており、
会長・副会長をはじめ会計や書記、食事係などの役員が選出され、
週に一度の全員集会「自治会」が開かれる。
刺青やドラッグなどつわもの揃いの患者たちの中で、
鴨志田氏はすこぶる優等生的なふるまいをする。
食事係りを真面目に務め上げ、何とトンズラしてしまった自治会長の後任を引き受けるのだ。
この辺りに、この人の病の源が隠されているような気がしてならない。
とても魅力的に描かれている 主治医の女性ドクターもズバリと指摘している。

「~今まで何ものかに無理をして生きてきたのよ。治療で入院までして、人のためになろうなんて、
あなたに一番向いてないと思うわよ。」


しかも、その「人のため」の背後には、
常に「人」のことを高みから見ているような「自分」が感じられる。
「アサガオさん」と呼ぶ精神病棟の患者たちはもちろん、
同じ病で苦しむアルコール病棟の患者たちに対しても、
あなたたちよりは自分の方がずっとまともであると。
極めつけは、K病院(おそらくK林大学付属病院であろう)のこと。
何度も命を助けてもらったはずの病院のことを、
「あそこはねえ、病院と呼んじゃいけないの。
何人ものK大出身見てきたけれど、まともな医師は一人もいない大学だよ。」
と、
知り合いの医者の言葉を借りて書く。

しかし、長年の飲酒による内臓のダメージはどうしようもなく、
皮肉なことに、さんざんバカにしてきた K大で余命1年のガンを宣告されてしまう。
ようやく外出許可が下り、自助グループへの参加が決まっていたにもかかわらず…。
主治医の衣田女史の計らいで急遽退院を決め、元妻の西原さんの家に帰ることになる。
退院の前日、皆の前で恒例の 「体験発表」を行う。
そこで初めて、父親もアル中で毎日のように母親に手を上げていたこと、
戦場で間近に人の死を目撃し、そのPTSDに苦しんでいたことなどが明らかにされる。
そして自分にどんどん自信をなくし、能力にも疑問を持つようになっていたことも。
更には大嫌いだった父と同じように、酒を飲んではくどくどと妻を責め立てていたことも。

どれだけ妻を傷つけてきたかを話し始めたところで、「体験発表」は時間切れになってしまう。
西原さんは、ハスの花が咲いたような顔で 「これから一緒に生きてゆきましょうね」と迎えてくれる。
物語はここで終わっているが、
家族がともに暮らす時間は、そんなには残されていなかったのである。

この物語はフィクションです。 こう、巻末に書かれている。

東 陽一監督により映画化され、今秋公開される予定。
鴨志田さんは、浅野 忠信、西原さんは、永作 博美が演じる。


by mybookcafe | 2010-07-10 00:12 | 読書
Sony Ericsson 携帯 W42S

au by KDDI さんのホームページから、勝手に画像お借りしました。ごめんなさい。

昨年亡くなった息子の携帯をようやく解約した。
Sony Ericsson の W42S という機種。
最近は、どんどん新しい機種が発売される。
この W42S の発売は2006年春、4年前のタイプだ。
ウォークマン携帯として発売当初は話題になったらしいが、 今やすっかり、 ipod の時代。
ずい分長いこと使い込んでいたんだね。

亡くなった人の携帯を解約するには、 死亡したことを証明する書類が必要になる。
手続きは当然つらい作業になるが、
どこかでまだ心の奥が凍結しているような感覚があり、
あまり、つらいとか悲しいという感情は沸いてこない。
が、手続きを担当してくれる人物の対応や言葉の端々に、
敏感に反応してしまうことがある。
同情してほしいなんてこれっぽっちも思っていない。
もちろん不幸の押し売りをしようなんて気持ちもまったくない。
それでも、何気ない、温かい言葉にとても救われることもあるし、
反対に無神経な言葉、ぞんざいな対応にひどく傷つけられることもある。

この不幸な体験で意外なことに気付いた。
心温かい応対や気遣いの言葉に年齢、性別は何の関係もないということ。
亡くなった息子とさほど年の違わないであろう男性が、
心からのお悔やみの気持ちの感じられる 丁寧で温かい声かけとともに、
きちんと手続きを仕上げてくれる一方で、
さまざまな辛苦を経験して来たであろう 私に近い年のおばさんが、
「どなたが、いつ亡くなったんですか?」と、ぞんざいな態度で手続きの仕方を説明する。
もちろん、その人、その人によるのだろうけれど、
最近はどうも、人生経験の問題だけではなく、
若い世代の人たちの方が細かな気遣いが出来ていると思えることがしばしばある。
それだけ、彼らは厳しい時代に社会に船出しているとも言えるし、
どんな職場でも接客の厳しさを叩き込まれているのかもしれない。

契約を解除しても履歴はそのまま残る。
テニスを楽しんでいる時に突然倒れ、あまりに突然の死だったので、
当初は何か変わったことがあったのではないかと、携帯の履歴をむさぼるように調べたものだった。
今になって、その時にはまったく気付かなかった 一つのフレーズを発見した。

「何かさ、親を責めてたみたいで反省してる…」 友人に宛てたメールの中の言葉。

いつのことを言っているんだろう? 責められたなんて、これっぽっちも思っていないのに…。

やっぱり、まだ心が凍っているようで、彼のことは何も考えられない。

東京は、もうすぐお盆が来る。







by mybookcafe | 2010-07-09 00:36 | 日常生活
オレンジテラ 吉祥寺レンガ館モール店
西友 吉祥寺店の6階にあった店舗を最後に、
100円ショップのダイソーは吉祥寺から撤退してしまったようだ。
今は、サンロードから東急方面へ向かうチェリーナードに、CAN☆DO(キャンドゥ)が1軒あるのみ。
まるで宝探しのような楽しみがある100円ショップ、好きな人には寂しい限りだ。


レンガ館モールさんのホームページから、勝手に画像お借りしました。ごめんなさい。

だが、CAN☆DO(キャンドゥ)の店舗の少し先、レンガ館モール というビルの中には、
ちょっと目先の変わった、こんな楽しい100円(正確には105円)ショップ がある。

キッチン小物を扱った オレンジテラ Orange Terra という店舗。
ダイソーやキャンドゥほどメジャーではないものの、
ここ吉祥寺店のほかにも恵比寿、三軒茶屋、高円寺、武蔵境などでチェーン展開している。
母体は、ナチュラルテラ Natural Terra という、
ハーブやドライフルーツなどの健康食品を取り扱っている 三鷹市の会社。
そのため、狭い店舗の中には、可愛らしいキッチン小物ばかりでなく、
たくさんのハーブティーやクッキー、ドライフルーツ、アロマ製品などが溢れ返る。

決して、わかりやすい場所にある店ではない。 むしろ、わかりにくいかも。
吉祥寺駅北側のサンロードから東急方面へ向かう チェリーナードの中ほど、
いつも行列の出来ている メンチカツのサトウや和菓子の小笹の向かい側にある、
レンガ館モールという あまり新しくないビルの2階奥。
それでも、いつ立ち寄っても、あれこれ掘り出し物を探す女性客で賑わっている。

ディスプレイも決してシャレてはいない。
どちらかといえばゴチャゴチャだが、しゃがみ込んで下の棚からお皿を引っ張り出す人も。
ここの食器は、105円ショップの商品とは思えないほどセンスの良いものも多く、
まとめ買いする人もいるそうだ。

今日は、普段使いの お箸が欲しかったので…。

















左側は、バラの絵柄の菜箸(さいばし)。 これは1本、105円。
右側は、栗、柘植、黒檀など天然木の お箸のセット。360円。

最後にちょっと、ワイルドブルーベリーも…。
ヨーグルトに入れて食べてみよう。

このベリーをはじめ食品類などは、105円とは限らない。食器類も105円以上の商品が結構ある。
by mybookcafe | 2010-07-08 00:05 | 吉祥寺雑貨・インテリアなど
東伏見駅前の珈風絵へ (西東京市)
いつ雨が降り出すかもしれない不安定な天候のなか、
つかの間の晴れ間を利用してサイクリング
むし、むしと暑くても頬に当たる風はさわやかだ。

吉祥寺のある武蔵野市は、東京23区の杉並区、練馬区、
23区外の 三鷹市、小金井市、西東京市と全部で5つの自治体と隣接している。
その一つ、西東京市はしばらく前まで保谷市と田無市に分かれていた。
旧田無市は、江戸時代から青梅街道の宿場町として大変栄えた町であるが、
旧保谷市も、京都の東伏見稲荷の唯一の分霊である 東伏見稲荷神社の門前町として、
戦前から賑わった町である。
東伏見稲荷神社の創建は、昭和4年のこと。

青梅街道を吉祥寺方向から西へ向かって走ると、
スーパーの西友 関町店(練馬区)を過ぎる辺りから、急に空が高くなったように感じる。
街道沿いには、A家やH家(元の市の名称でもある)の屋敷林の名残りが、
交通量の多い幹線道路に濃い緑の影を落としている。
東伏見稲荷の赤い鳥居の見えてくる少し手前、
東伏見坂上というバス停の横の坂道を北の方向に道なりに下っていくと、
石神井川に沿って、早稲田大学の東伏見校地が広がっている。
広大な敷地の中には、野球場やグラウンド、合宿所などが点在している。
あの 斉藤祐樹 主将も、この敷地内の野球部の合宿所で生活しているはずだ。

坂を下まで降りると、西武新宿線の東伏見駅に到達する。
駅前には、かつてキムタクが主役を演じた月9ドラマ「プライド」の舞台ともなった、
アイスホッケーのリンク 「東伏見アイスアリーナ」が建つ。
かつては西武の牙城だったが、その後サントリーに変わり、
今は 「ダイドードリンコアイスアリーナ」と名乗る。
何かアリーナより、ドラッグストアの方が目立っている。

夏休み前の昼下がりのせいか学生の姿は少なく、駅前は閑散としている。
東伏見稲荷へ向かう参道付近も寂れた雰囲気だ。


西日がギラギラ照り付けてきたので、今日の最終目的地へと西武新宿線の線路を渡る。
新青梅街道へ向かって少し進んだところにある、このお店

珈琲茶館 「珈風絵」。 もうずい分前から営業しているようだ。
吉祥寺辺りではほとんどなくなってしまった 喫茶店の雰囲気を保つ。
本格的な珈琲を提供する一方で、フード類も充実、モーニングから営業しているお店。

広々とした店内は、今時珍しく喫煙席の方が幅を利かせている。
木目を生かしたインテリアは落ち着いた雰囲気。 ゆっくり本を読むには最適だ。

アイス珈琲と ケーキは抹茶のティラミスで。

















今度は、いろいろな種類のあるサンドイッチを食べてみたい。
こういうお店のトーストしたサンドは、絶対おいしいはずだから…。
早起きしてモーニングもいいな。
by mybookcafe | 2010-07-07 00:42 | 東京散歩
松浦 寿輝 「花腐し」

花腐し

松浦 寿輝 / 講談社

2000年、第123回芥川賞受賞作品。

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著者の松浦 寿輝氏は、1954年の生まれ。
東京大学(院)を卒業、現在は東京大学総合文化研究科の教授。
東大の先生が何で小説なんか書くのかなと思っていたが、
この 「花腐し」はなかなかおもしろく、一気に読んでしまった。

題名の「花腐し(はなくたし)」は、万葉集の中の一首、
春されば卯の花腐しわが越えし妹が垣間は荒れにけるかも」 (大伴家持)に由来している。
卯の花(ウツギ)も腐らせてしまうほど長く降り続く5月の雨。
雨が作品の背景として重要な意味を持つ。
雨の降り続いていた一晩(正確には一昼夜)の物語である。

独身の中年男、栩谷(くたに)が雨宿りに入ったラブホテルの駐車場で、
若い頃に同棲していた祥子という女を回想するシーンから、物語は始まる。
回想シーンも、やはり雨が降っている。
読み始めてすぐ思ったのは、「これって、向田邦子のドラマ?」。

以下、本文からの引用です。

~祥子は畳に正座して前屈みになり栩谷の背広をタオルで押さえていて、髪は湿りこめかみにはかすかな雨滴だか汗だかが滲み、むき出しになった膝小僧が白く光りその肌の照りが男の指を艶っぽく誘っているようで、だが同時にそこに何か病んだ魚を思わせるいたましさのようなものが漂っている。

タクシーを拾おうとして、祥子を真ん中に傘を横に三つ並べ何か浮き立つような思いで歩いているうちに、後ろから来た車が俺の傘を引っ掛けてもぎ取り、ついでにズボンに泥水をびしゃりと跳ね上げていった。そのまま走り去った車の後ろに向かって、何だ馬鹿野郎、クリーニング代弁償しろ、と俺は怒鳴りつづけ、いい加減にしたらと祥子からたしなめられたものだった。道を横に広がって歩いていた方が悪いと言えば言えて、しかしあいつと祥子だけは歩道を歩いて俺だけは車道にはみ出していたのだった。

ともに暮らして2年近く経った時、祥子は雨の夜にいっしょだった友人と関係を持つ。
それを責め立てることも出来ぬうちに、彼女は故郷の海で溺れ死んでしまう。
自死ではないかと懊悩するものの、
会社を辞めてデザイン事務所を立ち上げた時パートナーに選んだのは、
ほかならぬ その友人であった。
やがてバブル崩壊の混乱期を経て気が付くと、
会社の金の大半は経理を任せていた友人とともに消え失せ、
栩谷は自己破産の憂き目に直面している。

一度は死まで覚悟した男が 「立ち退き屋」の姿となってあらわれるのが、
現代社会の魔界のような 新宿大久保界隈に取り残されたボロアパート。
その一室に居座り続けるのが、井関という得体の知れない男。
天文学的な数字の借金を抱えながら、
非合法ドラッグであるブラック・マッシュルームを栽培して生計を立てている彼もまた、
バブルの産み落とした膿みのような存在である。

異国から来た娼婦たちの立つ路地をさまよい歩き、追い立てるはずの男と安酒を酌み交わし…。
行き着く先はブラック・マッシュルームの幻覚の中での見知らぬキャバクラ嬢とのセックス。
その圧倒的な迫力のある性描写には言葉を失うが、
女の立場としては、「男はやっぱりこれが目的だったんじゃないの?」と、
多分に興醒めしてしまったことは否定出来ない。

薄汚い娼婦たち、ゴミ溜め場のような街角、バブル崩壊後の荒み切った人間模様など、
小説の背景こそ違うものの、物語が終わりに近付くにつれ意外にも透けて見えてきたものは、
村上 春樹の世界との共通点だったように思う。
友人と立ち上げた事務所を解消すること、 姿を消した女を思い続けること、
男にとって、あまりにも都合良く展開する激しいセックスの描写、
見え隠れする父親との確執、その背後にある戦争の影…。
それは、廃屋のようなアパートに祥子の白い影を見る最後の部分で、
より一層はっきりしたものになって来る。

しかし、年下ながらしっかり者の女と、傘さえ満足にさせないような ちょっと間の抜けた男が、
都会の片隅で肌を寄せ合って暮らしながらも、次第に気持ちのズレを意識し始めるという、
向田 邦子的世界が、どうしてこんな終末にたどり着くのか…?
ちょっと納得出来ない気持ちもあるのだが、著者の経歴を思い出せばそれもありかなと。
生意気な言い方をさせてもらえば、「おもしろいとこ、いいとこ取り」の優等生の小説なんだと思う。






by mybookcafe | 2010-07-06 00:42 | 読書
カルディコーヒーファームの St.Jhon’s Wort
近くまで来たら、必要なものがなくても必ず立ち寄りたくなるのが、
カルディーコーヒーファーム。 特に女性は、好きな人が多いはず。
吉祥寺は、パルコの裏手にある店舗がいつもいつも賑わっているが、
この4月、新装オープンした アトレ吉祥寺にも店舗が入った。

品揃えは当然、2階まである吉祥寺店の方が豊富だが、
やはりアトレに来ると、のぞいてみたくなる。
今日は、これを発見!
     

















St.Jhon’s Wort、セント・ジョーンズ・ワート(ウォート)のティーバッグである。
セント・ジョーンズ・ワートとは、西洋オトギリソウ という植物のこと。
古くから、さまざまな効能を持つ薬草として利用されてきたが、
とりわけ、うつ状態や不安障害などには効果があるとされ、
ドイツなど欧米のいくつかの国では軽い症状のうつ病に対し、
抗うつ薬の代わりに処方されることも多いという。
日本では薬事法の関係上、薬品としては認められず、
ハーブとして食品扱いで輸入され、市場に出されている。

実は、突然の病気で息子を一人亡くすという 不幸な体験をしている。
その折に親しくさせていただいていた知り合いのカウンセラーの方から、
セント・ジョーンズ・ワートのことを聞いた。
軽い不眠や不安には、気持ちを落ち着かせ穏やかにする効果があると。
ティーバッグになっているものも市販されているからと。
その時は素直に受け入れることが出来なかった。
一生、気持ち穏やかになどなれるわけがない!と肩ひじ張っていたから。
その気持ちは今でもあまり変わりはないが、
それでも時間がたつと、悲しみで棘棘(とげとげ)していた心はやわらいで来る。
また、以前のように街を歩き、生活を楽しむことが出来るようになった。

ようやく心が落ち着いてきた今だからこそ、
ちょっと買ってみようかな、試してみようかなという気持ちが自然に沸いて来た。
アメリカから輸入された商品のようだ。

しかし、最近はしばらく続いたハーブのブームも大分沈静化しているように思える。
ネットでいろいろ調べてみると、
やはり気休め、あまり効果が認められないという情報も多々ある。
それだけならまだしも、中国の漢方薬などと同じで、
専門的な知識もなくだらだら服用していると副作用が出ることもあるという。
このセント・ジョーンズ・ワートもしかり。
ここ何年かの欧米の研究では、効果があるという説とないという説で論争になっているそうだ。
また、一部に飲み合わせの良くない薬もあり、厚生労働省から警告も出ている。

へえ~、そんな薬を安易に食料品店で売ってていいの?とも思ったが、
まあ、薬はすべて身体に悪いという考え方もあるし、
それに抗うつ薬だって、効かない人には効かないというし…。
今は特に持病で服用している薬もないから、 一日一杯位なら、まあ問題なかろうと。
カップに入れてお湯を注ぐと、こんなきれいな黄色に…。


何とも言えない懐かしい香り。 こりゃ、漢方薬みたい。
おばあちゃんが煎じて飲んでいたような…、「命の母」の匂い。
お腹の中がほこっと温かくなるような、身体にじんわりと効いてくるような…。
そう、すべて、「~のような」「~のような」という体感なのだ。
気持ちがだんだん穏やかになって来たような…。 お後がよろしいようで…。




























by mybookcafe | 2010-07-05 00:08 | 日常生活
a la campagne マルイ吉祥寺店
上階にユザワヤ や 啓文堂書店が移って来て、使い勝手がすっかり良くなった マルイ吉祥寺店
以前、ロンロンの地下に入っていたブティックなども出店していて、
訪れる人たちの年齢層が多少高くなったような気がする。

ここの1階にあるカフェ a la campagne には以前からあこがれていたが、
今まで入る機会がなかった。
いつも混んでいるし、一人だとちょっと気後れしてしまうから。

井の頭通りに面し、ガラス張りの店内は天井が高く明るい雰囲気。
店内を見渡すとカウンター席が多く、 意外に一人で過ごす人も目立つ。
木製のテーブルに向かってパソコンを広げる男性客や、何と写経をしている年輩の女性客まで。
ちょっと昔の小学校を思い出すような キルティングのカバーのかかった椅子がかわいい。

汗が吹き出すほどのカンカン照りではなかったので、まずはブレンドコーヒーを注文。
お店のロゴのプリントされたカップや陶器類がおしゃれだ。


















コーヒーは苦味のある大人の味。
当然甘いものが欲しくなって、前から試してみたかった campagne という名のシュークリームを。
campagne とは、まさにお店の名前。 フランス語では、「田舎の」という意味らしい。

ポッテリとした形のシュークリーム。 
カスタードクリームがあっさりしていて、とてもおいしい。
シュー生地はすごくやわらかくて、ちょっとびっくりした。 フワフワだわ、これ。
おいしいけれど、スーパーで100円足らずで売っている ヤマザキパンのブッセを思い出した。
私は、もっと歯応えのあるシュー生地の方が好き。
まあでも、シュークリームじゃなくてカンパーニュだからこれでいいのかも。

最近は首都圏でもしばしば見かけるカフェだが、会社の本拠地は神戸。
もう、ずい分前から(阪神淡路大震災の前から)、神戸で営業していたそうだ。

今にも雨が降り出しそうな空模様だが、外のテラス席には若いカップルが目立つ。
皆、背が高く、目も鼻も大きく…、
近くの大学生のカップルかなと思ったが、それぞれ手にしているのは中国語のガイドブック。
なるほど、中国人観光客の人々なのねと思っていたら、
メガネにデジカメ、ポロシャツをズボンの中に入れてベルトを締めたお父さんたちも登場。
ジブリの美術館でも行って来たのかな。

吉祥寺も少しずつ、いや、どんどん新しいスピードで変わっていく。




by mybookcafe | 2010-07-04 00:00 | 吉祥寺カフェ・グルメ
CAFE 西三条通り (吉祥寺)
吉祥寺本町1丁目、「東急裏」と呼ばれている辺りには、西三条通りという通りがある。
大正通り、昭和通り、中道通りと交差する通り、
駐輪場の建物があり、その前には激安で知られる 「大鵬市場」がある。
古くから住む 高齢の方々は、電話局(NTTの吉祥寺支局)のある通りという。

何故、この通りに京都か奈良の古都を思わせるような名前が付けられたのか定かではない。
西三条があるなら、東三条とか五条とかほかにも同じような名前の通りがありそうなものだが、
今のところ、聞いたことはない。
それはともかく、この西三条通りの五日市街道寄り、まさに電話局の前に、
最近、新しいカフェが出来た。 その名も、CAFE 西三条通り
1階に、老舗の南欧料理店 がある建物の2階、
五日市街道の方に向かってもう少し進むと、
絵本作家 山田 詩子さんの紅茶とスイーツの店 「カレルチャペック」の本店がある。

人気の「東急裏」もこの辺りまで来ると、静かな住宅街の雰囲気になる。
お買い物の行き帰りの高齢者の姿が目立つ。

ランチタイムを過ぎた時間帯だったこともあり、
いく分寂れた風情の漂うなか、階段を上がって2階へ。

左手奥のドアを開けると、
吉祥寺らしからぬ(?)実にさわやかな雰囲気の青年が明るく出迎えてくれる。
この時間帯は、ひとりで切り盛りしているよう。
NTT のある通りに面して窓が大きく取られており、店内は明るい雰囲気だ。





























所々にアンティーク風の小物が置かれている。
全体の雰囲気は柔らかなアジアンテイストとでもいうのかな?
まるで実家のリビングルームに帰って来たようで、とても寛げる。

何種類かあるフードメニューの中から、 蟹とキャベツの生パスタをチョイス。
サラダとドリンク(コーヒー・紅茶・オレンジジュース)が付いて、
11時から14時までのランチタイムなら950円。 それを過ぎると、ドリンク代は別に150円。


















サラダとアイスコーヒーは、まあ普通。
生パスタは、平たい麺。 手作り感たっぷりのモチモチ、食べ応えがあっておいしい。
トマトソースはくどくなく、油っこくなく、それでいてコクがある。 満足!

日暮れにはまだ間がある午後のひと時、
店内はお客さんもまばらで、ゆったりとした時間が流れる。
にわか雨が降り出したが、吉祥寺駅方面からここまで雨宿りに来る人はいないようだ。

親しい友人にはこっそり教えたいが、たくさんのおばさんたちで賑わってはほしくない。
そんなカフェだ。 今度は日が暮れる頃、ゆっくり本を読みに来ようかな。

CAFE 西三条通り 武蔵野市吉祥寺本町2-14-5/ 0422-57-3272
by mybookcafe | 2010-07-03 01:23 | 吉祥寺カフェ・グルメ