西荻窪 「珈琲館」散歩
各地で大雨の被害が出ている。
今のところ 晴れているのは、東京だけのようだ。
そんな梅雨の晴れ間に、吉祥寺から一駅だけ電車に乗って西荻窪へ。
サイクリングでも、気持ちの良い距離だ。

駅前の銀行で用事を済ませた後、駅の南口付近を少し歩いてみる。
西荻窪は、東京23区内の杉並区だが、
隣の吉祥寺と違い、まだまだ古くからの商店街に活気がある。
昭和20、30年代、もしかしたら戦前の建築?と思わせるような古い建物も、
いくつか点在している。


















エプロン姿のカワイイ はんこ屋さんの店番のおじいちゃん。
もう相当なお年のようだ。勝手に写真掲載させていただきました。ごめんなさい。



やはり古くからご商売していると思われる めがね屋さん。
店頭には、古い置時計が何点か並べられている。
アンティークというより、古道具という言葉が似つかわしい。
子どもの頃、祖父母の家の応接間にあったような置時計だ。

西荻窪界隈には、古道具やアンティークを扱うお店がとても多い。
西荻窪、荻窪、阿佐ヶ谷など中央線沿線の一帯は、吉祥寺と同じく、
関東大震災以降、急速に住宅地として発展し始めた。
が、荻窪、西荻窪の辺りには、それ以前から、
高級将校や軍関係の実力者、更には政治家などの別邸が数多く存在していた。
それらの邸宅が解体されると、たくさんの掘り出し物が出て来るため、
古道具やアンティークの店舗が集まっているのだと言われる。

今日はあまり時間がなく、掘り出し物を見て歩くことは出来なかったが、
やはり駅南口近く、西友西荻窪店の近くにこんな看板を。  






以前は確かに吉祥寺にもあったと思われるが、いつの間にかなくなってしまった。
珈琲館」である。
株式会社「珈琲館」としての初出店は、1970年。
多くのカフェが乱立する今も、当時の喫茶店の雰囲気が残されている。
ここ西荻窪店では、静かにモーツァルトやシューベルトのピアノ曲が流れ、
年輩の寡黙なマスターが丁寧に珈琲を淹れてくれる。

そう、「珈琲館」の炭火珈琲は、アイスも本格的でおいしいのだ。

セットで、珈琲館ハウスサンドを注文してランチにした。
厚切りのトーストしたパンに、ローストチキン、卵、トマトなど盛りだくさんの具がサンドされている。
おそらくカロリーは高いのだろうけれど、昔は良く食べたものだった。
何故か私の場合、このサンドウィッチは食欲がなくても食べられた。
そのせいか、水道橋店、大岡山店、下北沢店などなど…、
「珈琲館」のお店には、せつない記憶が残っている。

小さなガラスのカップに入ったサラダには、なつかしいリンゴ風味のドレッシングがかかっている。
これで800円なのだから、吉祥寺にも戻って来てほしい。

時間を見つけて、またゆっくり歩いてみたい西荻窪の街。
# by mybookcafe | 2010-07-15 10:51 | 東京散歩
「つけめん若葉」 で坦々麺(吉祥寺ハモニカ横丁)
ああ、「騎兵隊内閣」…。
日本を洗濯する人は、やっぱり、あの人?

さて、さて、少し時間を遡って、昨日選挙に行く前のこと。
スーパーで売っている レトルトの冷やし坦々麺 を作って食べた。
一応、キュウリを細く切って、ゴーヤの塩もみも添えて…。
う~ん、今ひとつ盛り上がらない味だった。
…で、おいしい 坦々麺が食べたいな、食べたいなと思って歩いていたら、引き寄せられた。
     


















吉祥寺駅北口アトレの向かいに、迷路のように広がる ハモニカ横丁の一角、
つけめん若葉」である。

店名どおり、つけめんのお店だが、「夏期限定 冷やし坦々麺 850円」の貼り紙が…。
思うにならない世の中だが、念じれば通じることもあるんだとちょっと感動。
週末やランチ時は行列のできる人気店だが、
雨の強くなって来た夕方、すんなりと店内に入る。
ここは、同じハモニカ横丁の筋違いにある「まぐろのなかだ屋」の姉妹店とか。

カウンター席のみ、シンプルな内装。確かに「まぐろのなかだ屋」に良く似ている。
戦後すぐ、いわゆる「闇市」として発展してきたハモニカ横丁は、
昭和50年代(まだまだ私がうら若かった頃)になっても、
とても女性が一人でフラッと入れるような雰囲気の店はなかったように記憶している。
最近はすっかりコギレイになって、おしゃれな感じの店も増えた。

迷わず、注文した 冷やし坦々麺。
ワッ! きれいだ。

写真を撮る前にちょっとお箸で崩してしまったが、
最初出てきた時は、大きなケーキみたいにきれいだった。
赤いのは、唐辛子。青いのは、ほうれん草かな。

食べ始めると、そんなに辛くは感じない。
で、せっせと食べていると、段々辛味が増してくる感じだが、
ちょっとピリピリと舌に刺激が来る程度。
「み、み、みず(水)のお代わりください」という程ではないから、
真の辛いもの好きには物足りないかな。

でも、おいしかったです。ご馳走さま。
それほどの坦々麺ラバーではないけれど、夏の間、坦々麺はここに食べに来よう。

また、世の中が大きく揺れることを暗示するような 雨と風。
のん気に坦々麺のことを考えている 愚かな私。
とりあえずは、こんなのんびりした生活ができることに感謝、感謝。
先のことは、わからないけれど…。




# by mybookcafe | 2010-07-12 18:00 | 吉祥寺カフェ・グルメ
鴨志田 穣 「酔いがさめたら、うちに帰ろう」

酔いがさめたら、うちに帰ろう。

鴨志田 穣 / スターツ出版

2006年11月初版発行。

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「毎日かあさん」で有名な漫画家 西原理恵子さんは、正真正銘の吉祥寺人である。
TVでお馴染みのつぶらな瞳、ふくよかなお顔で駅前のサンロードを闊歩していらっしゃるのを、
見かけた人も多いことだろう。
が、西原さんは漫画家としての顔だけでなく、
重篤なアルコール依存症の夫を抱えていた妻(家族)としての顔も持っている。

その西原さんの夫が、この本の著者 鴨志田 穣氏である。
戦場カメラマンとして世界各地を駆け回り、西原さんともアマゾン(南米の)で知り合って結婚した。
その後、一男一女をもうけるのだが、連日の深酒で仕事も家庭生活もままならず、
妻子とは別れて母親の住むマンションに転がり込んでいる。
ともかく、ちょっとやそっとの飲み方ではない。
食道静脈瘤破裂で大量の血を吐き、救急車で病院に担ぎ込まれる。
生死の境をさまよったあげくに一命を取り止め、
次、酒飲んだら本当に死にますよ」と医者から告げられても、
退院して一週間もするとまた朝から飲み出し、同じことの繰り返しになる。
それでいて酔いがさめると、叫び出したくなるほど反省しているのだと言う。
別れて暮らす妻や子どもたちのことも恋しくてしかたがないのだから、更に救いがない。

が、気の毒でならないのはいっしょに暮らすおかあさんである。
鴨志田氏は1964年の生まれというから、 この物語の中ではもう40代になっているはずだ。
いくら実の母子とはいえ、老いを迎えつつある身体で何度も救急車を呼び、
前後不覚の息子の手を握って、涙ながらに「大丈夫だから」と手を握って励ますのだ。

以下、本文からの引用です。

「酒飲んでんのわかってんだろ、文句があるならはっきり言えよ」
「もうあんたに何を言っても無駄よ。彼女が、二人のこどもがかわいそうだと思わないの。
働きもしないで、一言目には仕事って言うけれど近頃、机に向かっている姿、見たことないわよ」
「うるせえや」 捨てセリフを吐いてまた布団にもぐりこむ。
~~(中略)~~
母はかならずどこかへ出かけ、いなくなっている。その後はぶっ倒れるまで飲みつづけていた。
そのつけが吐血、入院なのだ。


いせ屋に行ってウーロンハイ
などという言葉から、鴨志田さんとおかあさんも西原さん母子が住む吉祥寺に暮らしていたことがわかる。おかあさんがどんな思いで、この吉祥寺の街を歩いていらしたかと思うとやはり、胸が詰まる。

10回にも及ぶ吐血のすえ、ようやくアルコール依存症の本格的な治療を受けることになる。
この作品の大半は、精神病院のアルコール病棟での入院体験が軸になっている。
病棟では依存症回復のための授業プログラムの一環として、
患者たちで自治会が運営されており、
会長・副会長をはじめ会計や書記、食事係などの役員が選出され、
週に一度の全員集会「自治会」が開かれる。
刺青やドラッグなどつわもの揃いの患者たちの中で、
鴨志田氏はすこぶる優等生的なふるまいをする。
食事係りを真面目に務め上げ、何とトンズラしてしまった自治会長の後任を引き受けるのだ。
この辺りに、この人の病の源が隠されているような気がしてならない。
とても魅力的に描かれている 主治医の女性ドクターもズバリと指摘している。

「~今まで何ものかに無理をして生きてきたのよ。治療で入院までして、人のためになろうなんて、
あなたに一番向いてないと思うわよ。」


しかも、その「人のため」の背後には、
常に「人」のことを高みから見ているような「自分」が感じられる。
「アサガオさん」と呼ぶ精神病棟の患者たちはもちろん、
同じ病で苦しむアルコール病棟の患者たちに対しても、
あなたたちよりは自分の方がずっとまともであると。
極めつけは、K病院(おそらくK林大学付属病院であろう)のこと。
何度も命を助けてもらったはずの病院のことを、
「あそこはねえ、病院と呼んじゃいけないの。
何人ものK大出身見てきたけれど、まともな医師は一人もいない大学だよ。」
と、
知り合いの医者の言葉を借りて書く。

しかし、長年の飲酒による内臓のダメージはどうしようもなく、
皮肉なことに、さんざんバカにしてきた K大で余命1年のガンを宣告されてしまう。
ようやく外出許可が下り、自助グループへの参加が決まっていたにもかかわらず…。
主治医の衣田女史の計らいで急遽退院を決め、元妻の西原さんの家に帰ることになる。
退院の前日、皆の前で恒例の 「体験発表」を行う。
そこで初めて、父親もアル中で毎日のように母親に手を上げていたこと、
戦場で間近に人の死を目撃し、そのPTSDに苦しんでいたことなどが明らかにされる。
そして自分にどんどん自信をなくし、能力にも疑問を持つようになっていたことも。
更には大嫌いだった父と同じように、酒を飲んではくどくどと妻を責め立てていたことも。

どれだけ妻を傷つけてきたかを話し始めたところで、「体験発表」は時間切れになってしまう。
西原さんは、ハスの花が咲いたような顔で 「これから一緒に生きてゆきましょうね」と迎えてくれる。
物語はここで終わっているが、
家族がともに暮らす時間は、そんなには残されていなかったのである。

この物語はフィクションです。 こう、巻末に書かれている。

東 陽一監督により映画化され、今秋公開される予定。
鴨志田さんは、浅野 忠信、西原さんは、永作 博美が演じる。


# by mybookcafe | 2010-07-10 00:12 | 読書
Sony Ericsson 携帯 W42S

au by KDDI さんのホームページから、勝手に画像お借りしました。ごめんなさい。

昨年亡くなった息子の携帯をようやく解約した。
Sony Ericsson の W42S という機種。
最近は、どんどん新しい機種が発売される。
この W42S の発売は2006年春、4年前のタイプだ。
ウォークマン携帯として発売当初は話題になったらしいが、 今やすっかり、 ipod の時代。
ずい分長いこと使い込んでいたんだね。

亡くなった人の携帯を解約するには、 死亡したことを証明する書類が必要になる。
手続きは当然つらい作業になるが、
どこかでまだ心の奥が凍結しているような感覚があり、
あまり、つらいとか悲しいという感情は沸いてこない。
が、手続きを担当してくれる人物の対応や言葉の端々に、
敏感に反応してしまうことがある。
同情してほしいなんてこれっぽっちも思っていない。
もちろん不幸の押し売りをしようなんて気持ちもまったくない。
それでも、何気ない、温かい言葉にとても救われることもあるし、
反対に無神経な言葉、ぞんざいな対応にひどく傷つけられることもある。

この不幸な体験で意外なことに気付いた。
心温かい応対や気遣いの言葉に年齢、性別は何の関係もないということ。
亡くなった息子とさほど年の違わないであろう男性が、
心からのお悔やみの気持ちの感じられる 丁寧で温かい声かけとともに、
きちんと手続きを仕上げてくれる一方で、
さまざまな辛苦を経験して来たであろう 私に近い年のおばさんが、
「どなたが、いつ亡くなったんですか?」と、ぞんざいな態度で手続きの仕方を説明する。
もちろん、その人、その人によるのだろうけれど、
最近はどうも、人生経験の問題だけではなく、
若い世代の人たちの方が細かな気遣いが出来ていると思えることがしばしばある。
それだけ、彼らは厳しい時代に社会に船出しているとも言えるし、
どんな職場でも接客の厳しさを叩き込まれているのかもしれない。

契約を解除しても履歴はそのまま残る。
テニスを楽しんでいる時に突然倒れ、あまりに突然の死だったので、
当初は何か変わったことがあったのではないかと、携帯の履歴をむさぼるように調べたものだった。
今になって、その時にはまったく気付かなかった 一つのフレーズを発見した。

「何かさ、親を責めてたみたいで反省してる…」 友人に宛てたメールの中の言葉。

いつのことを言っているんだろう? 責められたなんて、これっぽっちも思っていないのに…。

やっぱり、まだ心が凍っているようで、彼のことは何も考えられない。

東京は、もうすぐお盆が来る。







# by mybookcafe | 2010-07-09 00:36 | 日常生活
オレンジテラ 吉祥寺レンガ館モール店
西友 吉祥寺店の6階にあった店舗を最後に、
100円ショップのダイソーは吉祥寺から撤退してしまったようだ。
今は、サンロードから東急方面へ向かうチェリーナードに、CAN☆DO(キャンドゥ)が1軒あるのみ。
まるで宝探しのような楽しみがある100円ショップ、好きな人には寂しい限りだ。


レンガ館モールさんのホームページから、勝手に画像お借りしました。ごめんなさい。

だが、CAN☆DO(キャンドゥ)の店舗の少し先、レンガ館モール というビルの中には、
ちょっと目先の変わった、こんな楽しい100円(正確には105円)ショップ がある。

キッチン小物を扱った オレンジテラ Orange Terra という店舗。
ダイソーやキャンドゥほどメジャーではないものの、
ここ吉祥寺店のほかにも恵比寿、三軒茶屋、高円寺、武蔵境などでチェーン展開している。
母体は、ナチュラルテラ Natural Terra という、
ハーブやドライフルーツなどの健康食品を取り扱っている 三鷹市の会社。
そのため、狭い店舗の中には、可愛らしいキッチン小物ばかりでなく、
たくさんのハーブティーやクッキー、ドライフルーツ、アロマ製品などが溢れ返る。

決して、わかりやすい場所にある店ではない。 むしろ、わかりにくいかも。
吉祥寺駅北側のサンロードから東急方面へ向かう チェリーナードの中ほど、
いつも行列の出来ている メンチカツのサトウや和菓子の小笹の向かい側にある、
レンガ館モールという あまり新しくないビルの2階奥。
それでも、いつ立ち寄っても、あれこれ掘り出し物を探す女性客で賑わっている。

ディスプレイも決してシャレてはいない。
どちらかといえばゴチャゴチャだが、しゃがみ込んで下の棚からお皿を引っ張り出す人も。
ここの食器は、105円ショップの商品とは思えないほどセンスの良いものも多く、
まとめ買いする人もいるそうだ。

今日は、普段使いの お箸が欲しかったので…。

















左側は、バラの絵柄の菜箸(さいばし)。 これは1本、105円。
右側は、栗、柘植、黒檀など天然木の お箸のセット。360円。

最後にちょっと、ワイルドブルーベリーも…。
ヨーグルトに入れて食べてみよう。

このベリーをはじめ食品類などは、105円とは限らない。食器類も105円以上の商品が結構ある。
# by mybookcafe | 2010-07-08 00:05 | 吉祥寺雑貨・インテリアなど


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